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1. IP電話の音声品質について

1-1. IP電話による通話


IP電話の通信の制御は一般に複雑で、トラブルの解決も難しいと言われています。 その理由として、プロトコルが複数関与していることが挙げられます。

IP電話による通話では、 最初にSIPやH.323など電話の「呼」を制御するシグナリングプロトコルを使って 相手側のIP電話に接続します。 その後、RTP、RTCPといったストリーミングのプロトコルを使って 音声データをやり取りします。 一般に、RTPやRTCPのポート番号は シグナリングプロトコルのネゴシエーションで動的に決められます。

そのため、固定ポートの通信しか監視できないツールでは、 音声データ用のポートを特定して、その通信を解析することは難しいでしょう。 音声データを解析するためには、 ユーザーが解析のための情報を与えてやる作業が必要だからです。


IP電話の通信

ASTEC Eyesは、シグナリングプロトコルのネゴシエーションを詳細に解析し、 音声データ用のポートを特定し、音声データの解析までを自動的に行います。 IP電話の通信のシーケンスを余すところなく追うことができるので、

  • 通信がどの段階で失敗したか
  • どちらから電話を切断したか
  • ネゴシエーションでやり取りされたパラメータの値
などを、ネットワーク上を流れた実際のパケットから直接読み取って、 通信トラブルの原因を追求できます。

(注) RTP(A Transport Protocol for Real-Time Applications) は実際の音声データをやり取りするために使われるプロトコルです。 RTCP(RTP Control Protocol)は、 RTPストリームをコントロールするためのプロトコルで、 共に RFC3550で規定されています。

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